魚津高校では1学年での「総合的な探究の時間」にキャリアデザイン講座を実施しています。これは、地域の課題に取り組むことで課題発見・解決能力やグローカルな視点を養うこと、居住地域への興味関心を高め、地域の諸活動に参加・協力しようとする態度や自ら地域のために発信・行動しようとする態度を形成すること、そして将来のキャリアを考えるきっかけをつくることを目的としています。
今回はその一環として、「20年後の地元を好きになろう」をテーマに、20年後の魚津市を好きになるためには、どんな町になっていて欲しいかを考えることにしました。そのため魚津三太郎塾から3人の講師をお招きして講義を聴く場を設けました。地域で活躍している講師の方々の姿から学び、身の回りのことに問題意識を持とうとするのがその目的です。
講演は、3人の講師の先生が、同じ講義を2回行い、参加生徒は聴きたい講義を2つ選んで受講します。
伊串さんは、住みよく、働きやすい幸せになれる「まち」創りのために、「住民参加のまち創り」と「住民主体のまち創り」を提唱され、地域課題への目の向け方とその解決に向けた取り組みに言及されました。
南部さんは、自分の好きな知識を身につけることの大切さを強調されました。自分が何が好きなのかのベクトルを定めていくことで、それが好きな仕事につながり、仕事が楽しくなるとの考えです。誰でも代用がきく仕事はいずれAIに取って代わられ、好きな仕事ではないと生きてはいけない時代が来るからです。楽しく働く人が増えればきっと世界は変わっていく。それを魚津から始められないかということを語りかけられました。
宮本さんは、ご自身の職業である味噌造りを始めた経験から、何かを始めようとするきっかけは日常にあふれており、自分が何が好きで、それに気づけるが大切だと言われました。また、そのために高校生達のように若い世代の人たちには、いろんなことを経験して欲しいと話されました。